大谷に送るラブレター
瞬間溢れ出した『存在しない』記憶
大谷結婚おめでとう!
まさかあれだけ忙しいお前が、俺よりも先に結婚するとは思わなかった。
結婚祝い、何がいい?つってもお前、俺より相当稼いでるし、いっぱいお祝い貰うだろうから難しいや。 でもまぁ、頑張って考えてみるよ。
シーズンも始まるな、新天地ドジャースで活躍するお前を楽しみにしてるよ!今年、投手としての活躍を見られないのはもどかしいけれど、打者専念のお前がどうなるのか俺だけじゃなくてみんなワクワクしてると思う。
ホントおめでとう!アメリカ行くときは声かけるわ、お前が日本来るときは忙しいと思うし。
別れた道
あいつはメジャーで俺はシステムエンジニアか、高校の頃からあいつはストイックだったけど同じ様に野球してた頃からこんなに違う人生になるんだなぁ。
苦い思い
同じクラスの女子と仲良くなって、ちょっと良いなって思い始めた頃、呼び出されてワクワクして行ったら「大谷くんに渡してください!」ってのもあった。
お前は絶対イジるだろうからそんな事は言わずつまらない顔をして「そういや貰ったよ」って渡した。
「俺、今は野球が楽しくて仕方ないからなー」ってお前は言ったけど、そんなお前だったから俺はなんか許してしまった。
今思えばあそこで何クソと喰らいついていればちょっとは変わったのかな。
野球をやめた
お前がプロになるとき、俺はもう大学で野球をやる気が全くなかった。
疲れるし、辛いし、暑いし、寒かった。
何よりお前と走ってたはずなのにどんどんと開いていく距離と向き合えなかった。 俺の弱さだ。
最初は同じ様に練習をして、同じ様に飯を食って、同じ様に生活した。 喰らいついて喰らいついて真似しても差は埋まらなかった。
2年になる頃には大谷にできないことをし始めた。
情報を集めてデータを取って分析をして戦略を立てたり、守備ではいつの間にか内野を守れるようになった。 俺は逃げたんだ。 お前と真っ向から比較されないように。
いつしか俺達世代は大谷・藤浪世代と呼ばれた。 お前から俺は逃げたけど、隣で双璧を張るやつが居てよかったと思う。 お前を一人にしなくて済んだから。
でも俺は今でも後悔してるんだ。
またやってみる
野球、またやってみようと思うんだ。
それで、草野球でも子供に教えようかなって。
それがきっと唯一俺ができる、お前を一人にしない方法だから。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
君は世界をどう見るか~脱構築と認知の歪み
⚠この記事は宗教や過激な思想の要素を含みます
みすてむアドベントカレンダー2023 21日目
この記事は僕がたむろっているMisskeyインスタンス、みすてむのアドベントカレンダー21日目の記事です。
昨日はにょむさんの結局コンサルって何やってるんですか?|にょむでしたが、僕もITコンサルタントなので分かりみが深い…… 権力を持てる上流に向かうほど手は動かせなくなるんだよなぁ……。
メンタルと哲学
メンタルが強いことでお馴染みになりつつある僕ですが、僕のメンタルの根底には自己哲学が存在するからでその成分をちょっとでも人類にばら撒けて世界がちょっとでも良くなったらいいなって思っています。
男女間に友情は成立するか?
男女に友情は成立するか、という命題はよく巷で議論されるものですが、あなたはどっち派ですか?
…………
さて、ちょっと考えてもらったところで僕の結論を出したいと思います。

僕の答えは
「成立するタイミングもあるし、成立しないタイミングもあり、それは連続的で陸続きだ」
友情と愛情の間に明確な線引きはありません。 それはそのはず、友情と愛情に明確な定義はなく、それを定義したとてそれは誰かしらの意思や感覚によって定義づけたものですから個々人によっても違います。その感情を友情と呼べば友情でしょうし、愛情と呼べば愛情になります。 だから友情から愛情への変わり方は人と人の組み合わせの数だけその速度や方向性が存在し、それが恋愛関係になる場合もならない場合もある。 まぁ現実には性欲なども関わってくるのでこんなに友情↔愛情の一軸にキレイじゃないとは思います。
確かにこれはちょっとずるい答えかもしれません。
成立するか・成立しないか、という命題を話しているのに、「グレーだ」と言ったのですから。
脱構築って何
なぜ僕がこんな話から入ったかというと、デリダの「脱構築」を説明したかったからです。
我々は先ほどのように物事を単純な対立で語りがちです。
- 聞かれてもいないのにその芸能人の不倫が善なのか悪なのか語ります。
- よその結婚相手について勝手に評価して、羨ましがったり批判したりします。
- 雨が降ったら「悪い天気」、晴れたら「良い天気」と表現します。
- 政治論争においては、与党か野党かという党派での判断が多いでしょう。
こういった2つの概念が矛盾したり対立していることを「二項対立」といいます。
二項対立は捉えるのが簡単です。善か悪か、敵か味方か、好きか嫌いか。 本来世界はもっと複雑なはずなのに、情報を1bitで済まそうとするのでどちら概念も正しくなくなってしまいます。 どちらが正しいか?どちらも部分的に正しくて、どちらも部分的に間違っているから議論になっているのではないですか。(例外はある)
この二項対立の垣根をぶっ壊し続けて、白か黒じゃないグレーの部分の情報量を大きくしていくんだ、というのが僕の解釈として簡単に表現する「脱構築」です。
さっきの例でいえば、そもそも「友情は絶対に成立する!」というのも「友情は絶対に成立しない!」というのもおかしな話。 そんなことは「ケースバイケース」で「人と時と場合による」なのでそれをどちらかに割り切ろうというのが現実と乖離しています。
宗教って新たな価値観を提供するサービス業
宗教とは総じて「今、現代のその国の価値観において」幸せじゃない人に、「新たな価値観を提供する」ことで幸せになれるというサービスです。
- お金がない?「それは清貧といって清く行いが正しいからです」
- 結婚できない?「結婚なんてすれば俗世に囚われて悟りを開けません」
- 毎日つらいことばかり?「それは神様の与えた試練でそれを乗り越えれば天国へ行けます」
- 抑圧されていて辛い?「それは家父長制の社会と男が押し付けているものです」
このように、人間は現状を変えずとも価値観をいじってやることで主観的に幸せにすることができるのです。 オタク用語的にはメリバでしょうか。 僕はメリバ大肯定派。どんなに不幸に見えようと、不幸だと勝手に判断しているのはあくまでその物語の受け手です。
脱構築と正見
反対に、仏教のいう悟り、とはこの価値観判断をなるべく持たないというものです。 (まぁこれもまた世を捨てた生き方をして修行すれば幸せになれるっていう価値観ではあるんですが……。) 物事はそこにそう在るだけであり、それ以上でもそれ以下でもない。
物事に価値観でもって一喜一憂してしまうから欲がどんどんと大きくなり、求めるものが手に入らないことを辛く思ってしまう。 その欲をコントロールし、極限まで凪いだ精神が「悟り」です。
その悟りに至るには物事を正しく見ることが大事と仏教では説かれています(正見)。 僕はこの「正見」というのは「脱構築」だと思うのです。 物事の判断をマルかバツか、成功か失敗か、どちらのイデオロギーかという1bitで割り切ろうとすることを捨てて、複雑な世界を複雑なままに認識すること。
その結果として物事を判断する価値観というのが一時的で属人的なものとして人生の中心から外すことができる。 脱構築した先は更なる二項対立です。その脱構築をし続ける試みが悟りに繋がる修行だと僕は解釈しています。
脱構築と認知の歪み

僕がたまに話題に出す、認知の歪みは大半を脱構築によって(論理的には)解決できると思っています。
認知の歪みのパターンとして代表的なパターンが挙げられています。
- 感情的きめつけ 証拠もないのにネガティブな結論を引き出しやすいこと
- 選択的注目 良いこともたくさん起こっているのに、ささいなネガティブなことに注意が向く
- 過度の一般化 わずかな出来事から広範囲のことを結論づけてしまう
- 拡大解釈と過小評価 自分がしてしまった失敗など、都合の悪いことは大きく、反対に良くできていることは小さく考える
- 自己非難 本来自分に関係のない出来事まで自分のせいに考えたり、原因を必要以上に自分に関連づけて、自分を責める
- “0か100か”思考 白黒をつけないと気がすまない、非効率なまでに完璧を求める
- 自分で実現してしまう予言 否定的な予言をして、行動を制限し、その結果失敗する
全部脱構築できそうですね。特に0か100か思考なんかは脱構築の対になる二項対立そのものです。 「二項対立じゃね?」「それって嘘じゃん?」「極論言ってね?」を合言葉に認知の歪みテストを脱構築してみましょう。
問題の一部はこちら↓から
認知の歪みテスト脱構築
人生は成功するか失敗するかのどちらかであると思う
はい、でました分かりやすい「二項対立」。
そんなわけない。終わり。
周りのみんなはすごいのに、自分は全くダメだなあと感じることがある
「周りのみんな」←全員の全部分があなたの上位互換っていうのは嘘じゃね?
「自分は全くダメ」←まったくダメなわけなくない?ダメなところと良いところがある
悪いことが一つでもあると、すべてが悪くなってしまうような気がする
悪いことが一つあっただけで、それ以上でもそれ以下でもない。
嘘言ってる。
他人の責任まで背負い込んでしまいがちである
他人の責任と自分の責任のどちらもが存在していて、全部自分でも全部相手でもない。
極論すぎる。
やる気がないときは、何をやってもうまくいかないと思う
「何をやっても上手く行かない」
この部分が極論ですよね。上手く行くかもしれないし、上手く行かないかもしれない。
とまぁこんな風にしていますが
そりゃ論理的にはそうだろうけども!!!!!
自分ごとになったときにネガティブ思考に引きずられてしまうのはあることだと思います。 僕ですら体調が悪いときとおなかが減っているとき、暑いとき寒いときはダメです。
まだまだ修行が足りませんね。
今回この記事で「脱構築」というフレームワーク、概念を獲得したことによって「二項対立の罠」が存在していることが認知できたと思います。 二項対立は楽です。そりゃ1bitなので。
その間違っていようともわかりやすく楽で身を預けてしまわぬよう、心のどこかに脱構築があればいいなと思います。
オススメの本
現代思想入門/千葉雅也 https://amzn.asia/d/atWLsvu
ここ数年で一番良かった本です。 脱構築から現代思想・哲学を噛み砕いて説明されています。
完全教祖マニュアル/架神恭介・辰巳一世 https://amzn.asia/d/6UhGZDr
なかなかこういったメタ宗教的な本無いんですよね。内容は……ふざけているけども……。
明日はTanakaniraさん
内容は今のところ不明……。何書くのか楽しみですね~
僕の一般的な平日の夕飯
みすてむアドベントカレンダー3日目!!
このブログ、全然更新してなかった。お久しぶりです。
当記事は僕が入り浸っているMisskey鯖、みすてむのアドベントカレンダー(レシピ)の3日目です。
2日目はYMDさんの豚肉とレタスのポン酢炒めでした。
レタスはサラダにしがちだけど、寒いときは炒めるのもサイコーだよね。
いや、「ITに関わる人のサーバー」なのになんで「レシピ」のアドベントカレンダーなんかあるんだよ!っていうのはみすてむ外の僕のフォロワーから出る当然の疑問なんだけど、僕もわかってない。ごめんね。
まぁさすがに比較的ちゃんと作った日ではあるんだけど
僕は料理が趣味だ。
でも、料理が趣味という人は得てして、こだわった料理を作るものだ。
そういう料理をするときは、あらかじめ何かを作るものを決めておいてそこから買い物に向かう。(TikTokのlast mealとても好き)
それでは日頃の献立にはならないと僕は思う。
買い物でスーパーや八百屋に赴き、適当に旬やその日安かった肉や魚、野菜を買い、それから献立を組み立てることこそが、毎日の食事を支えることができる料理だと僕は思っている。 なので僕は基本的に何を作るかあまり考えずに買い物をしている。
鶏肉と豚肉と、安ければ牛肉。ひき肉なのか、塊なのか、細切れか、薄切りかは、値段と相談。最近買ってないなって思ったら高くても買うときはある。
魚が意外と難しい。スーパーの魚は正直あまり質が良くない。 干物はまぁまぁ。迷ったら干物を買っておけば焼くだけでメインになる。 前はクックパッドマートでよさげな魚を引っ張ってこれたのだが、近くに魚屋が無いので、本気を出すなら隣駅まで行かなくてはならない。
野菜は安く売ってくれている八百屋で買うことが多い。 旬のもの、葉物、根菜、彩りを考えてバランスよく買うことを心掛ける。
ここまで書いたが、買い物は熟練の技なので、数を重ねていくしかないとは思う。 私も自炊8年目になるが、昔は料理も買い物もみすぼらしいものだった。
なによりもまず米を炊く
僕はとにかく米が好きなので、麺類やパンが夕飯になることは極稀である。 海外暮らしができないだろう理由の一つが米である。米が無ければ軽く死ねる。No Rice No Lifeである。

今日は3合炊く。カップ摺り切りで計るよりも、スケールで計る方が安定するので強く推奨したい。

米と水は150:180。これは固めだとこれがベスト。水の量もグラムで計って調整する。
今ははえぬきの新米を使っている。「固め」「あっさり」が好きなので萌えみのりとかも好んで買うことが多い。 ミルキークイーンとか魚沼産コシヒカリとかおいしいとは思うんだけど、甘いしやわらかいし、あれ塩むすびとかで食べるのが一番おいしいと思うの……。
米の炊飯ボタンを押してから、今日の献立を考える。
献立を立てる
とりあえず冷蔵庫の中身を並べてみよう。

タンパク質としてメインになるものが今日の冷蔵庫には左下の鶏もも肉と干物しかなかった。記事を書くのに干物を焼いて終わりとするには寂しいので今日は鶏もも肉一択である。
大根が鎮座していて目を引く。鶏肉×大根といえば、鳥大根が思い浮かぶ。鳥のうまみが溶け出した甘辛ダレが大根に染み渡れば最高だ。
だが今日は11月30日、さすがに12月にもなろうとするとき。寒かったので汁物が欲しい。 味噌汁で一番私が好きなのは大根の味噌汁である。大根の旬は秋から冬。今が一番おいしい。そういえば、冷凍庫に油揚げがある。油揚げと大根の味噌汁にしよう。
そうなると大根被りしてしまうので、鳥大根は却下である。
普段から買っていない野菜は春菊かマッシュルームか。マッシュルームは八百屋で謎に安かったのでとりあえず買った。マッシュルームは生でサラダに入れて食べてもよいのだ。だが今回は、マッシュルームと鶏肉で何かソテーにしよう。
ご機嫌なソテーのレシピを見つけた。家にパセリはないのでバジルで代替しよう。ちょっとタイムなんか混ぜてもよい。
メインも決まったところだし、脇役を固めよう。
今日は時間があるので、日持ちする脇役を作りたい。 画像にはないが、冷蔵庫に玉こんにゃくがあったので、これを煮つけてやろう。
レシピは安心と信頼の白ご飯.com、いつもお世話になります。(ちょっとめんどくさいが)確かなものができる丁寧なレシピを提供してくれる。
野菜のなかで、期限が迫っているのはピーマンだ。先日、袋の半分をつかって残ってしまった2つだ。 白菜と合わせて何か副菜にできないだろうか。「ピーマン 白菜 副菜」で検索する。
よさそうなレンジレシピが出てきた。今回はこんにゃくがコンロを一つ長時間占領するだろうから、レンジで一品作れるのはうれしい。
レシピを調べるときに一つ注意を促したい。CookPadには気をつけろ。CookPadは良いレシピから悪いレシピまでピンからキリまで存在する。投稿者がプロや企業だったり、栄養士のれしぴ☆さんなど信頼できる投稿者であればそのままでよいが、味付けの調合については特にアイデアとしては採用しても基本的に信用しない方が良い。「勘」でレシピを改変して作る必要が出てくるから初心者にはオススメしない。
リュウジさんとか山本ゆり先生とか使っとけ。僕の好みの味付けに対して、両人のレシピは濃いことが多いので材料増やすか調味料減らすかで調整しがち。
レシピが決まったから作ろう
今回は僕が実際にどういう順番でどういう平行作業で作っているかわかりやすくライブ感を表現するため、品々を行ったり来たりしながら作っている通りをそのまま書いていく。個々のレシピは追いづらいので、参考にしている上のレシピを参照してほしい。
まずこんにゃくから仕込む。どう考えても時間がかかるからだ。
白ご飯.comでは塩での下味はつけていなかったが、玉こんにゃくで味染みが心配なので多少塩につける。コンロではこの後こんにゃくをゆでるためのお湯を沸かしておく。

それを待つ間に、中華胡麻和えの野菜を切ったりしていく。

白菜は芯に近い部分から使う。その方が持ちがよいからだ。 レシピではピーマン2つに白菜150gだったが、適当に取ったら251gだったので多少(?)多いことを頭に入れながら細切りにする。
ピーマンを切った画像を撮り忘れているが、ピーマンも同じように細切りにする。
ピーマンと白菜はボウルに入れてラップをかけて、電子レンジで2分とレシピには書いてあるが、量が多いこと、寒いことを考慮して2分30秒とする。これは完全な勘である。

そうこうしているうちに、玉こんにゃくに塩が回って、お湯も沸いているので、こんにゃくをゆでる。

3分茹でたら、ざるでお湯を切って、そのまま雪平鍋で空煎りする。

ここまですると暇になるので、大根と油揚げを切っておく。

大根の皮と葉はもったいないのでなんとなくごま油で炒める。ごはんが余った時に上にのせて食べるとおいしい。

その間に空煎りができているので、醤油・みりん・砂糖・ごま油を加えてこんにゃくを煮ていく。僕は甘いよりもしょっぱい方が好きなので、レシピよりもみりんと砂糖は若干押さえて、醤油を気持ち多めにする。

電子レンジに入れたまま忘れかけていた白菜とピーマンを取り出してざるに上げる。 冷ましてから、ぎゅっと握って水気をよく切る。この水気を切るのを妥協すると、調味した後に野菜から水が出て味がぼやけてしまう。 親の仇くらいぎゅっとしてよい。


ごまと塩とごま油で味付けとレシピには書いてあるが、これでは多少旨味が足りないだろうと思ったので(ごま油を多く使いたくない)ただの塩ではなく、あじ塩を採用。多少味に奥行が出る。1品目完成。

今日は食べないけれど、大根の葉と皮を炒めたものが完成。タッパーに入れ、よく冷ましてから冷蔵庫へ。

最初は味噌汁とソテーを最後に同時並行しようと思っていたが、思ったよりもこんにゃくに時間がかかりそうなので、先に味噌汁を作ってしまおう。
僕も鰹節とかからだしを取ったりしていた時期があるが、最近はだしの素で十分だと思ってる。いざという時に作れるけれど、いつもは省略する、という状態は好ましいと思う。


味噌汁に構っているとこんにゃくのタレが煮詰まったので、鰹節をかけて完成。

メインのソテーを作る。
オリーブオイルを引いて、つぶしたニンニクと鷹の爪を火をつけない状態から弱火でじっくりとオイルに香りを出す。これをテンパリングという。これはインドカレーやペペロンチーノなんかでも使える。ニンニクは焦がさない程度で。
その間、マッシュルームの石づきを落として半分に切る。

鶏肉も切る。肉は一番最後に切ると、肉を切った後に包丁を洗わなくて済むので効率的だ。こういうソテーは大きくカットした方が、ジューシーに仕上がる。ことは分かっているのだが、母が保育園の管理栄養士だったこともあって、細かく刻みたがるのを受け継いで僕も細かくなってしまいがちだ。
切ったら適度に酒を振っておく。まな板の上で構わない。

大根がいい感じになったので、味噌を解く。味噌マドラー便利。昔はおたまでやっていたが、完全に味がぶれていた。まぁ味噌を変えるたびに結局ずれるんだけども。

鶏肉を焼く。必ず皮を広げて、皮目からである。肉をフライパンへ直に焼くと、急激な温度変化で縮んだり固くなってしまう。鳥の皮はしっかりと焼いて、皮から油を出してカリッとさせた方が大体の料理でおいしい。ぶよっとしていいのはよだれどりか水晶鳥くらいだ。
そしてしっかり広げたら動かさない。触らない。この辛抱が大事だ。僕はこのタイミングでまな板と包丁を洗ってしまった。

皮がこんがりと焼けて、表まで白くなり始めたらマッシュルームを入れる。マッシュルームの火の入り具合を見ながら炒めすぎないようにする。

最後に塩と胡椒、バジルを加えればメインディッシュの完成である。

盛り付け
言うまでもなく、盛り付けまでが料理である。でも、料理の盛り付けまでが大事だとちゃんと実感として理解するには数年を要した。
盛り付けする心遣いまでが、料理の一環であり、食べやすさと見目の良さを気にすることは些末なことではなく、十二分に大事なことなのだ。

今日作ってはいないが、冷蔵庫で眠っていたオクラのポン酢和えも乗せている。
お皿は岐阜へ旅行に行ったときに、欲しくて買ったものだ。サイズをミスって食洗器に入らないことだけが残念である。
実食と感想
メイン:鶏肉とマッシュルームのパセリ炒め
テンパリングが上手く行っていて、ニンニクの香り・マッシュルームのうまみが鶏肉に合わさってここのところの自分の料理では一番おいしかった。 バジルはいつでも手元にあるので、マッシュルームではない野菜と鶏肉で同じようなレシピを試してみても良いなと思う。
汁物:大根と油揚げの味噌汁
美味い。いつも通り。いつも通りでいいんだよ、家の自炊なんてものは。
副菜:こんにゃくの甘辛煮
味が染みてて美味しい。このレシピは何度か試しているが、いつも2日目くらいからは味が染みておいしくなるが、1日目がいつもパッとしないのが、塩の下味で改善した。逆に2日目以降がしょっぱくなってしまっていたらまた考えよう。
副菜:ピーマンと白菜の中華ごまあえ
味付けをごま油と塩とは思えない。めちゃくちゃおいしい!まではいかないけど、まぁこういうのあるといいよねって感じ。 自炊とはすべてがめちゃくちゃ美味しくなきゃいけないわけではないのだ。
終わりに
長々と書いてしまった。この献立がこのまま誰かに再現されることはないだろう。
だが、自炊をいつもする人間が何を考えて、どう献立を立て、どう調理しているのか、という部分でちょっとでも知見が読者に生まれれば幸いである。 好評そうなら自炊のショート動画とか作りたいんだよね~~。
明日はイナモトさん。「伍魚福のおつまみをお手軽なメシにしちゃうぞ」とのことです。
実は伍魚福に縁がなくてですね……。東京に期間限定ショップが出るのを待つか、オンラインショップかって感じかなぁ……。美味しそうだったら、思い切ってオンラインショップ使っちゃうかも。
珍味で日本酒と洒落こみましょう。
社会人になったらこれはやっておけ得だから2
社会人3年目になりました
社会人も3年目となりこなれてきた気もする今この頃の私です。
ここ最近のお金のトピックとして、生命保険の話をしたいと思います。
終身保険に加入しました
生命保険と聞くとやっぱり胡散臭いイメージが付きまといます。付きまとわない?
この理由として戦後の日本で未亡人の雇用先として保険営業が斡旋されたという歴史的背景があるらしい。
彼女らはインテリでも保険のことに詳しいわけでもないので、基本的に知り合いを伝手にこんな営業をします。
「あなたも社会人になったんだし、将来心配でしょ?生命保険入っておかない?」
で、内容もよくわからないまま毎月1万円とか払うわけです。
実際、内容もわからず生命保険に加入している人は結構多いらしい。だからテレビCMとかで「保険見直しませんか?」みたいなこと言ってるわけです。
毎月そこそこな金額を支払っているというのに内容を理解していないのですから、そりゃそうです。
ここで生命保険のパターンを3パターン紹介しましょう。
1. 掛け捨て型
毎月いくらとかを払っておいて、死んだらお金が出る奴。
悪く言えば自分の命かけたギャンブル。掛け捨てなんて無駄じゃんと思うかもしれないけど、悪いことばかりではない。
自分の子供が大学行くまでに自分が亡くなったり働けなくなったときのリスクに備えるといった、目的に合った有限の期間をリスクヘッジするには少ない金額で大きな補償を構えることができるのでアドバンテージが取れる。
逆に目的に合っていないと、10年ごとの更新で毎回契約の見直しが入り、保険料が年々上がっていって解約してしまうみたいなことが良く起きる。
2. 養老保険
養老保険は資産形成を考えた生命保険です. 死亡保険金と満期保険金が同額で,期間内に死んでても生きていてもお金がもらえます. 保険料は割高ですが(10,000円/月くらいから),金利がついて貯蓄ができ,保険料控除で節税出来るのでかなり優秀です. 毎月定額が引き出されるので,銀行預金にあったら使ってしまう人とかにもお勧めです. 満期は10年くらいからあるので,「60歳まで支払う」みたいなものがイメージつかなくても,40歳くらいのお金が必要になりそうなときにまとまったお金が手に入るのは魅力的だと思います.
固定の期間をとりあえず塩漬けにするならお得。
3. 終身保険
終身保険は生涯にわたって、補償される貯蓄型生命保険。死亡保険金と満期保険金は大体同額なのは養老保険と同じです。ただ、こちらは払い込み期間が定年まで長いのが特徴。保険金の受け取り方は年金みたいに受け取ったり、部分的に受け取ったり、全部を一度に受け取ったりと様々。 大体総払い込み金額の2倍くらいの補償がもてる感じ。
今回僕が契約したのはこれ。
目的が無い限り生命保険は貯蓄型に入れ・そして絶対解約するな
今日ここの章だけ覚えて帰ってください。
世に出回っている生命保険は掛け捨てと終身保険の組み合わせみたいのが結構多い。で、5000万受け取れると思ってたけどそれは掛け捨ての方で、掛け捨ての保険期間中に死亡しなかったので、受け取れたのは終身保険分の少額、みたいなことが起きる。
ホントに当たり前だけど、どれくらい払って、いつどれくらいもらえるのかは把握しましょうね……。
生命保険は見直した時点で負け
1発勝負。一番最初に一番いい奴に入れっていうのが一番生命保険の難しいところです。
保険見直しませんか?はもうその時点で保険会社の思う壺なわけです。
貯蓄型の保険は解約すると解約返戻金というのがもらえます。
ですが、これは一般的*1に満期までは払い込みの金額より低いです。
貯蓄で増やすつもりで払ってたのに、減ってるなんて馬鹿らしい。
ので解約はしちゃダメです。 問題なく払える金額だけを生命保険に充てましょう。
生命保険のワザップ!
ちなみに生命保険を解約せず、保険金を払わないでしのぐ方法が2つあります。
- 解約返戻金はいつでも使える
契約者貸し付けという制度があって*2、解約返戻金の一定割合のお金を借りることができます。 そこから保険金を支払うことができます。*3 一時的にお金が無くて保険料の支払いが難しいときに便利。もちろん保険料に使わなくてもお金が必要なときにも使える。
え、じゃあ保険料が厳しいからって解約して別の安い生命保険契約してたのってなんだったの……
- 払い済みにしちゃう
終身保険を途中でやめるんだけど、補償はそのまま一生続く。補償額は少なくなるけど損はしない。
終身保険に払い続けるより他のものに投資した方がいいなとかなったらこれで乗り換えることはできる。
終わりに
僕はあんまり自分でお金がしゃがしゃ動かすの好きじゃないので着実に増やしてくれる保険は結構好き。
自分で動かしたり大きくリターンが欲しい人には向いてないけど。
死なないのに今なんで生命保険なんて契約するの?っていうのは結構言われるんだけど、
死なないって分かってるうちに入っておくほうが得だから
保険会社も商売なんで、もう絶対死ぬだろって人に対しては生命保険売れない。*4 同じ補償額を持つのであれば、契約するのが早ければ早いほど総払い込み金額は少ないので、いつか検討するなら今検討した方が安いわけです。 もちろん生活を圧迫したら元も子もないのでご利用は計画的に。
他にも働けなくなったときに保険料払い込み免除特約がついたりもあるので、健康なうちにね。*5
間違ってたり、質問あったりしたら直接問い合わせくだされ。
社会人になったらこれはやっとけ得だから
節税してぇ……
システムリリース前で死んでるくせにブログを書いていて,システムリリース後に書ききったぺんぎんです.
初任給もらったくらいの時期ではないでしょうか. これがね,サラリーマンは節税の手段がほぼなく,がっつり税金で持ってかれるんですよ…… 税金については別の記事で簡単にやってるのでそっちで見てほしいんですが
それでもやれることが無いわけではないのでこれはやっといたら得だよっていうのを紹介したいと思います.
iDeCo(個人型確定拠出年金 )
まずは個人型の年金のiDeCo.
個人で金融商品を年金として積み立てるものです. 金融商品って何?ってレベルの人はちょっと調べてみると良いでしょう.
この記事で紹介する者の中でこれが一番税制優遇が強力です.
まず,掛け金が全額所得控除になる.年収350万と仮定すると,大体所得税が7%,住民税が15%. 掛け金の22%が節税になるというわけです.私は1万円/月かけていますが, 年収が増えれば増えるほどこの税率は上がっていくのでどんどんお得になります.
金融商品なので掛けたお金は基本的には増えます. その増えたお金はすべて再投資に回されます. そして受け取る頃には運用益が結構出ている目論見ですがこの運用益に税金がかかりません.
掛け金は5000円からOKなので,とりあえず5000円かけておいて生活の余裕を見ながらだんだん上げるのがお勧めです.
また,組み換えが自由で配分をライフスタイルと共に変更したり(攻めから守りに転向など),偏ったものをリバランスするのも特に手数料など取られません. 数年ごとに見直して,監理するのが良いでしょう.
最大のデメリットとしては60歳にならないと受け取れない点です. 節税としては強いけれど,老後より今お金が欲しいって人には正直向いていません.
また,手続きを会社を一度通す必要があり書類のやり取りがめんどくさいという点もあります.
とはいっても自分の書くところだけ書いて会社に提出し,手続き後に受け取るだけではあるのでそれほど負担ではないかもしれません.
メリット * かけた金額がそのまま所得控除になる * 運用益が非課税 * 組み換えが自由 * 5000円から将来に備えられる * 選択できる商品が少ないのでそれほど迷わない
デメリット * 60歳になるまで受け取れない * 手続きが少々煩雑 * 選択できる商品が少ない
老後に向けて銀行に貯金するくらいなら所得控除が受けられて,なおかつ運用益が手に入るiDeCoはお勧めです.
積み立てNISA
これも毎月定額を積み立てて金融商品に投資するタイプです.
所得控除にはなりませんが,運用益への課税がないです.
また,買い付け,売却の手数料も無料です.
最大20年間の運用益に対して非課税で年間40万円まで投資することができます.
こちらの良いところは,いつでも利益を確定して引き出せるところです.
正直老後とか言われてもあまり実感が湧きませんし,それより今使えるお金を増やしてたいですよね.
ライフステージで必要な場面で売却し,現金化することができるのは大きな強みです.
もちろん売るタイミングによっては損益が出ることもあるので注意してください.
特にオススメは楽天証券です.
楽天証券は楽天カードで積み立てNISAの決済を行うことができ,1%の楽天ポイントが還元されます.
運用益にプラスして考えるとかなりお得なので検討してみてください.
デメリットとしては特にないのですが,強いてあげるのであれば通常NISAがつかえなくなることです.
通常NISAはより投資に興味のある人にはお勧めです.
積み立てNISAに比較して多い商品を取り扱え,手数料無料で株の売買ができます.
メリット * 運用益が非課税 * 組み換えが自由 * いつでも引き出せる
デメリット * 通常NISAが使えなくなる * 選択できる商品がやや少ない
生命保険
えーー生命保険なんて死なないし必要ないよーー
僕もそう思います.
でも生命保険控除っていうものがあるんですねぇ
特に貯蓄目的でやるなら養老保険がお勧めです.
P.S (2022/4/7)この後結局終身保険にも入りました。くわしくはこちら↓
養老保険は資産形成を考えた生命保険です. 死亡保険金と満期保険金が同額で,期間内に死んでても生きていてもお金がもらえます. 保険料は割高ですが(10,000円/月くらいから),金利がついて貯蓄ができ,保険料控除で節税出来るのでかなり優秀です. 毎月定額が引き出されるので,銀行預金にあったら使ってしまう人とかにもお勧めです. 満期は10年くらいからあるので,「60歳まで支払う」みたいなものがイメージつかなくても,40歳くらいのお金が必要になりそうなときにまとまったお金が手に入るのは魅力的だと思います.
保険会社としてはあまりメリットがない(支払わない場合が無く,保険料を投資して増やすしかないため)のであまりメジャーじゃないらしい
メリット * 保険料控除が受けられる * 解約しない限り死んでいても生きていても保険金がもらえる * 金利がつく
デメリット * 満期解約以外だとすごく損するので基本的には見直しが効かない * 保険料が高額 * 生涯補償ではないので,満期になったら他の保険を考え直す必要がある.
他にも精神疾患,怪我や病気で働けなくなった時に備える健康保険は掛け捨てになってしまいますが,早めに入っておくと安い保険料で契約できて控除が受けられるので調べてみてください. ほけんの窓口とかほけん百花とかそういうところに相談するのも良いでしょう.(私はこれでした)
終わりに
誰も教えてくれませんが,国が推奨していることは控除とか付けているので乗っかると大体お得です. ちょっとめんどくさい部分もありますが,それ以上にメリットはあるので書類とか頑張って書きましょう.
間違っていたら訂正送ってくださいよろしくお願いします.
情報化社会とタイトル ~見たくないものを見ないということ~
ラノベタイトルという発明
ラノベのタイトルはどんどん長くなっている. ねとらぼさんの調査でもちゃんとデータとして出ている.
その事実からなぜ長くなったかを考察するわけだけど,長いタイトルは中身が分かりやすいっていうのが圧倒的にある.
例えば代表的なライトノベル
ゼロの使い魔
これを見て,ツンデレの落ちこぼれの女の子に召喚されて振り回される内容だとわかる人はほとんどいないだろう.
でもこれを
ツンデレ落ちこぼれの女の子に伝説の使い魔として召喚されました
というタイトルにしたらどうだろうか.
「改変するなカス」と思われた原作ファンには深くお詫び申し上げる.*1
ここまで書いてしまうと情緒も減ったくれもないという意見もごもっともだが,内容は一発でだいたいわかる.
だいたいわかるとこの内容に興味のある人が手に取ってくれるという寸法なわけだ.*2
このライトノベルのタイトルが長くなった背景には,なろうも深くかかわっている. 「小説家になろう」は言わずと知れた小説投稿サイトであり近年はここから書籍化することも多い.
おすすめのタイトル集も置いておくのでお暇なときにぜひ読んでみてほしい.
なろうでは無数の作品が跋扈しており,そのクオリティは千差万別である. たくさんのタイトルが並んでいると,結局どれを読んでいいのかわからなくなるので,タイトルから面白そうなものに手を付けることがほとんどである. いくら良い作品を書いていても読んでもらえなければ意味がない. とりあえずタイトルで興味を引いて中身を開いてもらう手段こそがタイトルである. 「僕は友達が少ない」を始めとする文章系のラノベタイトルが一通り流行ってから,ここ2,3年でさらにタイトルの長文化が進んでいるのはこの「なろう」の影響が大いにあると思う.
ここからは個人の見解だが,中身がタイトルからわかっていると興味を持った読者はその興味のところまでそんなに面白くなくてもついてきてくれるような気がする. 逆に内容が分からない状態でポエミーなよくわからないけどクライマックスには伏線となるような文章とかを挟んじゃうと脱落者が結構出る体感がある. 大して文章力がなくともタイトルで興味を持たせるという一点だけでも多大なメリットがあると思う.
タイトルの担う役割の増加
この情報あふれる情報化社会においてタイトルの重みが増していく動きはいたって自然だ. 検索結果やTwitterで流れてきたものの情報が多すぎて,タイトルでだいたい内容をとらえるようになる.
僕のように文字を読むのがそもそも好きな人はニュースであっても内容までいって詳しく記事を読む可能性が高いが, 実際多くの一般人はタイトルだけで何となく世間の出来事を知った気になっている.
ここまでくると記事の内容よりもタイトルが重視され,タイトルはプロパガンダのようにタイトルだけで独り歩きするという非常にまずい実態が浮かび上がってくる.
この事実を物書きはわかっているだろうか. おそらく意図的にわかっていてミスリード的なタイトルを付ける輩もいるので,まともにその出来事を知るのであれば内容を含めて複数ソースを集めることは今さらに必要なスキルだ.
例えばこれ,ひどすぎて言葉も出ない.
トランプ氏、記者会見場近くで発砲かhttps://t.co/NCgHMSIji5
— 共同通信公式 (@kyodo_official) August 10, 2020
まぁそのあとまずいとわかったらしくて一斉にサイレント改題してますけども…….
自己啓発本ってあるじゃん?
自己啓発本ってまぁ昔からあるわけなんだけど,最近の自己啓発本は特に良くないなぁって思う. もちろん一概に自己啓発本が悪いと言っているわけじゃなく,タイトルが良くないと思っている.
これも例のラノベの系譜を踏んで,結論が,内容がタイトルで透けているのだ.
「ラノベでタイトルの重要性をお前は述べてたんじゃないのか!別にいいじゃないか!」とも思うかもしれないが,自己啓発本に至ってはそういうものではないと思う.
超筋トレが最強のソリューションである
この主張自体に僕は何の反感も持っておらず,どちらかというと筋トレに賛同する立場であるが,この本を手に取る人間というのは その時点で既に筋トレをしようと思っている奴なのである.
自己啓発本を読む奴はそもそも自己啓発できてるっていうのは全くその通りではあるが,既に自分の中で結論の出ているものをその本の内容によって肯定してもらうことで快感を得る手段になりつつあると思う.
あとは既に信仰している憧れが書いている本. これもだいたい極論を述べててそれを鵜呑みにしてしまったりする.
これだけ様々な考え方や思想,主義主張が世の中に流れている中,自分の考えに合う,自分の耳に心地の良いものだけを摂取していませんか?
自己啓発本はそもそも自分の考えに無いことを取り入れたり,新しいことを試す切っ掛けとしてほしい. もちろん箇所箇所で自分の信念が肯定されるところがあっても良いと思うが,その肯定される快感を求めに本を探してはならない.
見たくないものを見ない
情報があふれればあふれるほど探しさえすればどんな極論でも同じようなことを述べている人はいるものだ. 陰謀論なんかはその最たるもので,全くでまかせであっても数人同じような考えの人が集まってお互いがお互いを肯定し始めると「この世の真理に気づいた!!」となってしまう.
常に情報や耳は外に開くべきだ.
自分と近い人というのは同じような人と関わっている可能性が高いので,自分の持っている情報と違うものというのは運ばれにくい.
有益な情報というのは普段あんまりかかわりが薄かったりする人からもたらされるものだというのは僕の経験則であるが,おおよそ間違ってはいないと思う.
政治的な思想でも技術的な情報でも医学的な情報でもなんでも,情報を受け取るチャンネルが増えたことは望ましいが,その情報は玉石混合である. タイトルで自分が信じるもの,自分の考え方と同じものを選んで取り込み続けるのは自分の自我をどんどんと大きくし,その自我は自身を飲み込むだろう.
情報であっても食べるもののバランスは取れということを昔に書いた.情報の食べ方についてもちょっと書いたので心の片隅においてくれると嬉しい.
2019年に「いつか怪物になるわたしへ」というnoteがバズったことを僕はいまだに覚えている. ここでリンクを貼らないのは彼女自身がそのnoteを消したからであり,知らない人のみがちょこっと魚拓を調べてほしい. 山月記の「虎になる」という表現と自身の「自我」について絡めた秀逸なポエムであった.
それから僕はずっと「怪物になる」ことを恐れているが,怪物になることはきっと止まらないと思う. だが見たくないものを見ず,自分の中の自我をずっと肯定し続ければきっとそれは怪物を生むことを早めると思う. 自分の自我を飼いならすためにも食べるものには気を付けて,感情には気を付けて.
人間は皆,自我という猛獣使いなのだから.
受験生の時に知っておきたかった 大学ってこんなところ
受験シーズン,そろそろ志望校を固めることでは?
こんにちはぺんぎんです. 毎日暑いですね.
夏休みといえばオープンキャンパスやなんやで大学を見学しつつ,高校生諸君はキャンパスライフに想いを馳せる時期ではあると思うが,情勢が情勢でやきもきしているだろう.
でもちょっと待ってほしい. そもそも大学に行くといっても大学がどういうところかという根幹の説明を実は高校の先生も,塾の先生も,親も,誰も教えてくれないと思っている.
日本ではなんとなく自分の学力に見合った大学を探し,なんとなく興味のある学部や学科を選択し,就職のためになんとなく進学する人が多いと思う.
なんだかんだそれは人生の大きな間違いではないが,勉強のモチベーションにはならないだろうし,大学生活もだらだらと遊んですごしてしまう.
ということで大学ってどんなところ?何をしてるの?というそもそもの話をしたいと思う.
大学は学術研究を通じた教育を行う高等教育機関である
結論からどーーんとなって申し訳ないが,学術研究を通じた教育を行う機関である.*1
そっかー研究するのかー
「研究ってなに?」
学術研究での主な目的は新しい事実や解釈の発見
と書かれている.

これは昔同じような画像を見て探したんだけど見つからなくて3分で僕が作ったイメージだが,人類の未知に対してなんらかの発見をし,人類の知見を広げていく(緑の部分)ことが研究の本質である.
大学に勉強しに行くみたいな表現が世間一般ではされるが,これは間違っていて「誰も知らないことを解き明かしに行く」過程で「いままでの人類の知見を身に着ける」というのが大学で学問を修めるということだと思う.
でも勉強はするじゃん?
Q.「じゃあ大学では研究だけやっていればよくて,勉強って必要なくない?」
A.「勉強せずに人類の未知に触れられるわけねーーだろ」
はい,ごもっとも.
学部の大半は,講義を受けて課題を出し,テストを受けて,単位を取得するという行為を行うため,この単位取得のプロセスが大学の本質と誤解されていることが多いがこれはすべて研究を行うための要は「下積み」である.
これ僕も学生時代はあんまり理解できていなくて,頑張って単位は取得していたけれど1つ1つの授業内容を完璧に理解できていなかった. 1つ1つの授業内容を理解できなかったとしても,強制的にその分野に関わる単語や概要,何をやっているかといったことが受動的に取り込めるという点で講義は有意義であったと思う*2.
研究って何してるの?
学術研究が認められるには以下の3点が必要とされている.
- 新規性
- 有用性
- 信頼性
新規性はいままでその研究がだれも行っていないこと,行っていたとしてもその研究と比べてどこが新しいのかという点を証明する必要がある.
有用性はなんの役に立つのか,ということを示す.これは何も実社会に利益を出すことではなく,その分野の研究のこういうところが問題でこういうところに役に立つみたいなことが言えれば良い.
信頼性はその手法や理論が正しいかということだ.研究ではその手法や理論を提案したとして,それが正しいという答え合わせの手法も自分で提示する必要がある.実験をして前の手法と比較してみたり,証明を行ってみたりと正しさの証明方法は分野や研究によって異なる.
この辺の話はここが詳しい.
研究の進め方
一般的な研究の進め方,論文の流れは
- 先行研究を調べる
- 先行研究にダメ出しをし,その問題点を解決する手法や理論を提案する
- その手法や理論の正しさを証明する方法を考える
- 実験や証明をする
- 結果を考察したり,こういう条件下でやったからっていう自身の研究がカバーする範囲を限定する
- 以上の流れを論文を書く
っていう流れが基本.この流れで上で述べた論文の3要素を満たす.
しかし論文は書いただけではあんまり有効じゃない. その論文が良いものかどうかは論文誌という分野ごとに論文をまとめる雑誌に掲載されるかどうかで決まる. 論文誌の中でも格付けがされていて,例えば有名なNatureとかは(これはまぁ格付けの方法によっても変わる)掲載されたらすごい論文ということになる*3.
それらの論文誌に乗るには査読という匿名の同じ分野の研究者に見てもらって,その人が良いって言う必要があります.「こんな論文はゴミ」みたいなキッツい査読が返ってくることもあるが,それをなんとかここがすごいんだよ!みたいな回答書での攻防が必要とされます.
論文が論文誌にアクセプトされるまでは以下のツイートがビジュアル的で分かりやすい(?).
昆虫化石展の論文パネルの解説として『ろんぶんができるまで』パネルを作りました【館長】 pic.twitter.com/2xHthhxisJ
— 箕面公園昆虫館 (@mino_insect) July 10, 2020
まとめ
大学の「勉強をするところ」というよりも「研究を通じて結果的に勉強するところ」という性質がこの記事ですこしでも伝わってくれれば僕としては大満足である.
エンジニアとかになるだけであれば,大学を卒業する必要も全くない*4.
だが,人類の未知に対して自分で課題を見つけて,解決する方法を考えて,その方法が正しい証明の仕方を身につけるという活動を研究を通じて行える点で言えば大学はとても良い場所であると僕は思う. その研究活動を通じて,その分野の最先端の知識を身に着けることや,自分の研究を人に説明すること,未知の事象についてアプローチして解決していくことなどが多少なりとも身についたのかなとは思う.
良い大学生活を!
P.S この記事は理系大学卒の私の体験を基に書いているため,文系大学の研究方針などとはまた異なっているであろうことを末尾に据えておく.
我が母校,電通大についての記事はこちら penguin-uec.hatenablog.com
TwitterのDMなども開放しているので,何かあればご連絡ください.
